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2026.7.17

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夏の大原祇園祭とお庭

 生花を習っていた時に先生が「檜扇を見ると祇園祭を感じるわね〜」とおっしゃっていました。古代から檜扇は、悪霊退散に用いられたことから、怨霊の怒りを鎮めるために始められた京都の祇園祭では特に“祭花”として檜扇が欠かせないものとされてきました。

 甲賀市で「祇園祭」と、言うと甲賀町の大鳥神社でおこなわれる大原祇園祭かと思います。一昨年、コロナ禍を経て久しぶりに大原祇園の宵宮を見に行きました。出店も出て、たくさんの人で賑わう参道を見た時に、この地域が大切にされてきたお祭りが戻ってきた光景に感動をしました。

 山本造園では、セミが鳴き始めた7月頃から大原祇園祭に合わせて、大鳥神社付近の地域のお庭のお手入れにかかります。近年の夏場は気温も高く、1年間の中でも最も体力の消耗が激しい時期だと感じています。祭りに合わせて、親戚や地域の人が集まるのでお庭を綺麗にしておきたい。そんなお施主様の”おもてなし”の心に応えられるように、毎年気を引き締めてお庭に向き合っています。

 本祭は“喧嘩祭り”とも呼ばれる「花奪い」が行われます。お庭のお手入れをしていると、花奪いで使用する花を作られている光景も見ます。祭りで使われるものは、地域の人たちの「口伝」で受け継がれてきたものが多いそうです。1回では、身に付かないので何度も何度も繰り返し、身体が覚えてしまうまで繰り返すそうで、何気なくされているその準備作業に丁寧な日本の文化を感じます。

 庭屋として、綺麗だと感じるのが、華奪いの際に使用する「青竹」です。実は、まだ本祭は見たことがなく…見に行く機会を狙っているところではあります。竹は、切ってから時間と共に色が抜け、やがて黄色へと変色していきます。特に夏場は、水分が抜けるのが早いので、夏場の青竹の仕事は気を使う仕事ではあります。本祭の青竹は、いつも鮮やかで美しいですね。あの鮮やかさを見るたびに「ギリギリまで切らずにいたのかな?」「あれは一回、磨いているのか?」と、その鮮やかさの裏側を想像してしまいます。

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